岡垣町は令和6年3月22日、国内外や県内の動向および岡垣町議会での「ワンヘルスの推進に関する決議」の議決を踏まえ、「岡垣町ワンヘルス推進宣言」を表明しました。
本町はこれまで、新型コロナウイルス感染症対策をはじめとした健康づくりや動物愛護、鳥獣被害の防止、森林保全や都市公園づくり、食育の推進など、ワンヘルスにつながる多くの施策に取り組んできました。この表明を契機に、今後もワンヘルスの理念のもと、人と動物の健康および環境の健全性を一体的に守り次世代に継承していくため、感染症対策・環境保全・人と動物の共生社会づくりなどの活動について、福岡県と連携し町を挙げてよりいっそう取り組んでいきます。
令和6年3月28日、本町の宣言と岡垣町議会での決議を服部誠太郎福岡県知事に報告しました。
(写真左から、森山浩二岡垣町議会議長、門司晋岡垣町長、服部誠太郎福岡県知事、松本國寛福岡県議会議員)
ワンヘルスとは
ワンヘルスは、「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康と捉え、一体的に守っていくという考え方です。
新型コロナウイルス感染症など、最近になって発見された新しい感染症の多くは、人と動物に共通する感染症、いわゆる人獣共通感染症であり、時に爆発的に広がり、世界的大流行となって人に甚大な危害を及ぼしています。この人獣共通感染症は、人の感染症の中で約6割を占めると言われ、人の健康だけでなく、経済、教育、社会的な関係など、あらゆる面に深刻な問題を引き起こしています。
この課題に対応するため『人と動物の健康及び環境の健全性は一つのもの、すなわち「健康は一つ」である』というワンヘルスの理念を持って、社会全体が一丸となって取り組むことが重要となっています。
こうした状況を踏まえ、福岡県では令和3年に全国初となる「福岡県ワンヘルス推進基本条例」が制定されました。令和4年には「福岡県ワンヘルス推進行動計画」の策定や「環境と人と動物のより良い関係づくり等福岡県におけるワンヘルスの実践促進に関する条例」の制定がなされ、現在はこれらに基づき、ワンヘルスセンターの整備やワンヘルス国際フォーラムの開催、ワンヘルス認証制度など、さまざまな施策が展開されています。