麻しんとは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身性感染症です。
感染経路としては、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染などさまざまな経路があります。
感染力は極めて強く、麻しんの免疫を持たない人が感染するとほぼ100%の確率で症状が現れ、一度感染して発症すると生涯免疫が持続するといわれています。
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麻しんの症状
麻しんウイルスの感染後、10日から12日間の潜伏期ののち、発熱や咳などの症状で発症します。
38℃前後の発熱が2日から4日間ほど続き、倦怠感、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみなど)、結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が現れて次第に強くなります。
発疹が現れる1日から2日前ごろに口の中の粘膜に1ミリメートル程度の白い小さな斑点(コプリック斑)が出現します。コプリック斑は麻しんに特徴的な症状ですが、発疹出現後2日目を過ぎる頃までに消えてしまいます。
コプリック斑出現後、体温は一旦下がりますが、再び高熱が出るとともに、赤い発疹が出現し全身に広がります。
発疹出現後3日から4日で回復に向かい、合併症がない限り7日から10日後には主症状は回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、体力などが戻って来るのに1カ月くらいかかることも珍しくありません。
麻しんに伴って肺炎、中耳炎、脳炎などさまざまな合併症がみられることがあります。特に、脳炎は頻度は低い(1000人に1人)ものの死亡することがあり、注意が必要です。
平成27年3月27日、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されました。
令和2年から令和4年までは新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴う国内外における人の往来制限から、年間届出数は6例から10例と大きく減少しました。
令和5年以降は、国外における麻しん流行に伴い、国内でも海外からの麻しん輸入症例が増加している一方で、海外渡航歴のない麻しん症例も報告されています。
感染予防とまん延防止のために
- 麻しんは感染力がきわめて強い感染症です。感染すると10日から12日(最大21日間)の潜伏期間の後に、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2日から3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。
- 発熱、咳、発疹、鼻水、目の充血など麻しんに特徴的な症状が現れた場合は、医療機関に電話で連絡し、指示に従って受診してください。
- 症状出現日の10から12日前(感染したと推定される日)の行動(海外の流行地や人が多く集まる場所へ行ったかどうか等)について、医療機関に伝えてください。
- 受診の際には、公共交通機関などの利用は控えてください。
- 麻しん患者と接触した場合には、接触後3週間(21日間)注意が必要です。
- 麻しんは、手洗いやマスクのみでの予防はできませんが、予防接種を行うことによって、95%以上の人が免疫を獲得することができると言われています。予防接種は自分が感染しないためだけでなく、周りの人に感染を広げないためにも有効です。
- 感染リスクを最小限に抑えるために、麻しんの定期予防接種をまだ受けていない人は、かかりつけ医に相談し、早めに予防接種を受けましょう。
注:詳しくは関連リンクを見てください。 - 医療・教育関係者や海外渡航を計画している人は、麻しんの罹患歴や予防接種歴を確認し、明らかでない場合は予防接種を検討してください。

