岡垣町では、飼い主のいない猫、いわゆる野良猫による住民間のトラブルを減らし、野良猫を減少させていくことを目的として、令和2年から地域猫活動支援事業を行っています。
地域猫とは
地域住民合意のもと、餌の管理、排せつ物の始末、不妊去勢手術とこれに伴う耳の識別(耳先カット)が行われた、地域社会と共生する特定の飼い主のいない猫を言います。
地域猫活動とは
グループを中心とし、地域の皆さんが協力して地域猫を一生涯管理していく活動を言います。
注:地域猫活動は、単に野良猫を町が無料で不妊去勢手術するだけの活動ではありません。
地域猫活動で期待される効果
- 不妊去勢手術により、野良猫がこれ以上増えることがありません。また繁殖しないことで、野良猫が地域から少しずつ減少していきます。
- 決められた場所でトイレをするようしつけることで、糞尿被害が軽減されます。
- 野良猫を管理しながら地域猫として人との共生を図っていくことで、外部から新たな野良猫の侵入を防ぐことができます。
岡垣町の支援
岡垣町では、地域猫活動を行うグループを対象に、次の支援を行います。
- 不妊去勢手術費用の負担(手術券の交付)
- 地域懇談会への同席及び地域猫活動の説明
- 福岡県地域猫活動サポーターの支援 など
支援の条件(活動グループの認定条件)
岡垣町が地域猫活動を支援するにあたり、活動グループに対する認定条件は次のとおりです。
- 実施地域の住民を中心とし、2名以上で構成されていること
- 地域猫活動を行うにあたり、活動地域(自治区)の合意を得ていること
- 動物の愛護及び管理に関する法律を遵守すること
- 猫の捕獲及び駆除活動を行う団体でないこと
- 繁殖及び営利目的ではないこと
- 暴力団または暴力団関係者でないこと
地域猫活動の取り組みの流れ
- 地域内に生息する野良猫の状況を把握する(写真撮影など)
- 地域と議論し、活動グループを中心として地域ぐるみで地域猫活動に取り組むかを話し合いで決める
- 対象予定の野良猫が本当に野良猫かどうか、地域内で確認する
- 町に申請し、認定を受ける(申請には対象猫の写真のほか、餌やりやトイレの場所などの添付が必要)
- 対象猫を捕獲し、町から交付された手術券を利用して指定の動物病院で不妊去勢手術を受ける
- 対象猫を一生涯管理する(餌やりやトイレの管理など)
- 譲渡会など里親探しを行い、地域猫の飼い主を見つけるよう努める
- 町に手術報告や年間報告を行う
地域猫活動の注意点
地域猫活動は、数年かけて地域から野良猫を減らしていく環境美化の取り組みであり、活動グループが中心となり、対象猫を地域で一生涯管理していく活動です。単に不妊去勢手術をするだけの活動ではありません。
次の場合は支援の対象外です
- 個人(1人)で活動する場合
- 地域の合意が得られていない場合
- 本当に野良猫かどうかの確認が取れていない場合